世界観
現代社会において、自分に価値が見出せない者は後を絶ちませんでした。
ある者は自ら生を捨て、
またある者は自身の殻に籠りました。
見兼ねた魔女は手を差し伸べます。
「無価値だと思うのならキミに価値を与えよう」
と。
ここでは誰しもが
「物語の登場人物」
の役割を与えられています。
それはこの世界を造った魔女の慈愛。
皆が自身の存在を世界に認められているのです。
...しかし、中には与えられた役割に疑問を持つ者もいました。
彼らは自身の役割に納得がいっていなかったり、
この世界そのものに疑問を持っていました。
そして対立し始めたのです。
自身の役割、世界を肯定する「シュテーレン」、
自身の役割、世界を否定する「リヴォルツィオーネ」として。
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現実について
現実世界からこの世界に呼びこまれた者は
ドルンレースヒェン・シンドローム
「眠り姫症候群」と呼ばれる奇病状態となり、
時が止まったかのように眠ってしまいます。
不思議なことに、
その状態になった者は飲まず食わず…
なんのエネルギーを補給せずとも
生き続けているようです。
しかし、大半の患者はその眠りから目覚めることなく永遠に眠ってしまうのだとか。
現実世界で命を落としてから
この世界に呼び込まれた者の肉体は、
きっともう
土に帰っていることでしょう。
死んだ者が蘇る…なんて
そんな都合のいい話はないのですよ。